建設業界豆知識∼伊達政宗に学ぶ~「未来を見据える設計力」“今を超えるまち”を描く家づくり
黒宮建設です
「歴史から学ぶ家づくり」シリーズ、今回の主人公は――
独眼竜で知られる戦国武将、伊達政宗です。
奇抜な甲冑や大胆な決断力から、「派手な男」「独自路線の人」と見られがちな政宗ですが、
実は彼こそが、時代の先を見据えた“ビジョナリーな設計者”だったことをご存知でしょうか?
本日は、伊達政宗の“まちづくり”を通して、「未来を見据えた住まいのつくり方」について考えてみます。
■ 江戸ではなく、仙台へ──大胆な「逆張り戦略」
関ヶ原の戦い後、徳川家康のもとで家を存続させた政宗。
多くの大名が江戸の近辺で影響力を伸ばす中、政宗はなんと遠く離れた「仙台」の地を選び、自らの拠点としました。
「なぜわざわざ、東北に?」
そこにあったのは、“未来の都市設計”への明確なビジョンでした。
河川の流れ、農業の利、交易の可能性、軍事上の強み……
長いスパンで見たとき、仙台はあらゆる資源が集まる“希望のまち”になると政宗は見抜いていたのです。
■ 自然と共に設計する、「流れを読む力」
政宗の築いた仙台城(青葉城)は、自然の地形を活かし、無理に人工物で制圧するのではなく、
“共に生きる設計”を選んだことで知られています。
これは現代の「パッシブ設計」や「自然調和型住宅」とも通じる考え方です。
南から光が入り、風が通り抜け、
川の音が聞こえる場所に居を構える──
地形や季節の流れを見極める政宗の目線は、
“暮らしやすさ”を超えた、「生きやすさ」を設計していたとも言えます。
■ 「100年後の人の暮らし」を想像していた男
政宗のまちづくりの特長は、「今」ではなく「未来」を基準に考えること。
仙台のまちなみを整備する際には、通りの幅、用水の分配、物流ルート、
すべてに「将来の人口増加」や「水害への備え」などが計算されていました。
まさに「100年住める家づくり」とも通じる発想です。
今だけ便利な家ではなく、
・子育て世代も、
・年を重ねた自分たちも、
・次の世代が暮らす時も――
ずっと安心して暮らせる“未来設計”が、これからの家に求められる視点だと、政宗が教えてくれます。
■ 独自性を恐れない「オーナーシップ」
政宗は、常に“他と違う”道を選びました。
南蛮文化の導入、西洋建築の吸収、海外貿易の夢──
時に批判を受けながらも、自分の理想に忠実であることを貫いた人物です。
私たちの家づくりにも、こんな「独自性」や「自分らしさ」が大切です。
誰かと同じ家じゃなくていい。
“自分たちだけの未来”を描くことこそが、設計の醍醐味です。
そのためには、住む人の“人生のビジョン”を聞くこと。
それをカタチにする“対話力”と“提案力”が、工務店としての使命だと考えています。
未来は、「今をどう設計するか」で決まる
伊達政宗のまちづくりは、「目先の便利」より「遠い未来の暮らし」を見据えたものでした。
私たちもまた、「今の家づくり」が、10年後、30年後、
そして次の世代の人生を支える基盤になると信じて、設計に向き合っています。
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