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建設業界ニューストレンド~映画『国宝 』から考える、跡継ぎの覚悟と道の選び方~

黒宮建設です

今回は話題の映画『国宝』を観てきました。

任侠の家に生まれながらも、歌舞伎役者として人生を捧げた主人公・喜久雄の激動の半生を描いた作品です。
父(永瀬正敏)が抗争で命を落とし、天涯孤独となった喜久雄は、上方歌舞伎の名門・花井半二郎(渡辺謙)に引き取られ、芸の世界へ飛び込みます。
名門の跡取り息子・俊介(横浜流星)と兄弟のように育ち、ライバルとして互いを高めあいながらも、ある出来事をきっかけに二人の関係は大きく揺らぎます。

私は4代目として生まれ、小さな頃から祖父に現場へ連れて行ってもらっていました。まだヘルメットがぶかぶかだったあの頃、祖父が「いつかお前がこの仕事を守ってくれると嬉しいな」と笑った顔を、今も覚えています。その約束が、私の背中をずっと押し続けています。

映画を観ながら、喜久雄と俊介の生き方が、自分の跡継ぎとしての道と重なりました。
跡継ぎは「親や祖父母のため」でも「世間体のため」でもなく、自分で選んだ覚悟の道でなければ続かない。継ぐことも立派、別の道を歩むことも立派。大切なのは、選んだ道で本気になれるかどうかです。

歌舞伎の厳しい稽古や舞台の緊張感、観客に最高を届けようとする情熱は、私たちの建築の現場にも通じます。お客様の笑顔のため、技術と心を磨き続けるしかありません。

『国宝』は、血筋・才能・努力・宿命が交錯する重厚な人間ドラマでありながら、「自分は何を継ぎ、何を創るのか」という普遍的な問いを投げかけてくれます。
祖父と交わしたあの日の約束を胸に、私は今日も現場に立ち、未来の家づくりに向き合っていきます。

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