建設業界ニューストレンド~中古マンション購入後に「瑕疵(かし)」が見つかったら?
黒宮建設です
〜知っておきたい安心の対処法〜
中古マンションを購入して、いざ住み始めてみると——
「床が傾いている気がする」「窓まわりから水が入ってくる」「設備が動かない」
といったトラブルが起こることがあります。
こうした見えにくい欠陥を法律では「瑕疵(かし)」と呼びます。
せっかくの新生活なのに…と落ち込む前に、まずは落ち着いて状況を整理してみましょう。
瑕疵(かし)とは?
瑕疵とは、「通常あるべき品質・性能が欠けている状態」のこと。
たとえば次のようなケースが代表的です。
・床や壁の傾き
・雨漏りや結露による腐食
・給排水管の漏れ
・壁の中の断熱不足や腐朽
・電気・ガスなど設備の動作不良
購入前には見えづらく、引き渡し後に気づくことが多いのが特徴です。
中古マンションの場合の法律的な考え方
中古住宅では、2020年の民法改正により「契約不適合責任」というルールが適用されます。
つまり、
売主が契約で約束した内容と異なる欠陥がある場合、
買主は修補(修理)・代金の減額・契約解除などを求めることができる、
という仕組みです。
ただし、売主が個人である場合、
契約書に「責任は引き渡しから○ヶ月以内」といった特約が付いていることが多いので、
その期間を過ぎると請求が難しくなる点に注意が必要です。
トラブル発見時の対応ステップ
① 証拠を残す
気づいたらすぐに、写真・動画・メモを残しましょう。
傾きなら水平器アプリでの計測、水漏れならタオルの濡れ具合も記録しておくと有効です。
② 専門家に相談する
建築士や住宅診断士(ホームインスペクター)に調査を依頼すると、
「構造的な問題か」「経年劣化か」を客観的に判断してもらえます。
③ 売主・仲介業者へ書面で通知
発見した不具合を、契約書で定められた期間内に書面で伝えましょう。
メールやLINEよりも、文書のほうが証拠として残ります。
④ 修補・減額・解除の交渉
売主が業者の場合は修理対応になるケースが多く、
個人の場合は費用分の減額や一部補償で合意するケースもあります。
地域工務店としてお伝えしたいこと
中古マンションは、築年数や管理状態によって品質にばらつきがあります。
購入前にインスペクション(住宅診断)を行うことで、多くのトラブルは未然に防げます。
また、入居後に気づいた不具合でも、すぐに工務店などの専門家へ相談することで、
「大きな修繕になる前に早めに対処」できることもあります。
私たち黒宮建設は、購入後の暮らしを守る「もう一人の相談役」として、
安心して長く住み続けられるお手伝いをしています。
住まいの夢は私たち 黒宮建設にご相談ください