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建設業界ニューストレンド~「前㈱と後㈱の違い?」──領収書から生まれた小さな雑学話

黒宮建設です

先日、いつもお世話になっているお店で買い物をした際、領収書をお願いしたところ、店員さんから
「前㈱でした?後㈱でした?」と聞かれました。

思わず顔を見合わせて、「え、そんな違いありましたっけ?」と笑い合いながら、
「意味は同じ株式会社だから、どっちでも良いんですよね」なんて会話に。
ちょっとした出来事でしたが、こういう何気ないやり取りに、人の温かさを感じます。

さて、この「前㈱」「後㈱」。
見た目は小さな違いですが、実は名刺や会社登記、領収書などでよく使われる“略称の癖”のようなものなんです。

そもそも「㈱」とは?

「㈱」は「株式会社」を省略して表記するための“合字(ごうじ)”です。
正式な会社名には「株式会社」という表記が必要ですが、文章や帳票で省スペースにしたいときなどに「㈱」を使います。

たとえば、
株式会社〇〇工務店 → 前㈱
〇〇工務店株式会社 → 後㈱

という具合に、省略しても読みやすくなるよう使い分けられています。

「前㈱」「後㈱」の違いは?

実は法的な違いはまったくありません。
登記上は「株式会社〇〇」か「〇〇株式会社」で正式名称が決まっていますが、
略記で「㈱〇〇」や「〇〇㈱」とするのは単なる慣習です。

ただし、領収書や請求書には、正式な登記名で記載する必要があります。
たとえば登記が「株式会社〇〇工務店」であれば、領収書も同じ表記にするのが正確です。

ちなみに──前と後、どっちが多い?

昔は「株式会社〇〇」という“前㈱”型が主流でした。
これは“会社”という枠組みを先に示し、信頼性を感じさせるため。
一方で近年は、「〇〇株式会社」という“後㈱”型も増えてきました。
企業名を印象的に見せるために、会社名を先に置く方が現代的でスマートという考え方です。

名前の前でも後でも、信頼の中身は変わらない

領収書のやり取りから始まった小さな話題でしたが、
「前㈱」「後㈱」どちらにしても、会社の信頼や仕事の丁寧さは中身で決まるもの。
私たち工務店も、“名前よりも中身”を大切に、地域の皆さまに安心して頼っていただけるよう努めてまいります。

住まいの夢は私たち 黒宮建設にご相談ください