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子どもの未来全力応援~年末年始の読書におすすめ~『家康、江戸を建てる』から学ぶまちづくりと家づくりの原点【地域工務店の読書記】

黒宮建設です

年末年始のお休みを利用して、少し古い名作である歴史小説『家康、江戸を建てる』 を手に取りました。

『家康、江戸を建てる』
著者:門井慶喜
この作品は、関ヶ原前夜の混迷した時代、豊臣秀吉の命を受けて徳川家康が関東・江戸に移り、本格的な都市づくりに挑んだ姿を描く歴史小説です。

物語はただの歴史ドラマではなく、ひとつのまちがどのようにして形づくられていったのか――低湿地だらけの荒れ地から繁栄への道筋を、細やかな働きと人々の知恵を通して描いています。家康自身の器量はもちろん、利根川の東遷や江戸城築城、上水の整備など、さまざまなプロジェクトが描かれ、まさにプロフェッショナルたちのまちづくりファンタジーと呼べる内容です。

私たち工務店が感じたこと

“どんな荒れ地でも未来を描く人がいる” 江戸という名もない荒れた土地を、未来へ向けた可能性に満ちた場へと変えていくストーリーは、私たちの仕事にも重なります。 家づくりやリノベーションを通じて、住まいという 暮らしの基盤をつくること は、まさに現代の「江戸を建てる」仕事です。

ひとりの力では成し得ないプロジェクトも、周囲と知恵を出し合い、時には工夫を重ねてカタチにしていく――そんなプロセスに心打たれました。

“一見、普通のものにも大きな価値”

本書が魅力的なのは、家康一人の英雄譚に終わらないところです。
むしろ その裏で支えた人々の技術や知恵、粘り強い現場仕事こそが、後世につながる礎を築いた と描かれています。

これは建築の現場でも同じで、設計図だけでは完成しない、職人のひと手間や現場の細やかな調整が評価されるべきだと改めて感じました。

読後に残るじんわりとした余韻

静かに積み重ねる仕事の重みと誇り――それは江戸という国の中心が生まれた瞬間にも、そして私たちが毎日向き合う暮らしの現場にも共通するものだと思います。
年末年始の読書として読むには、歴史好きだけでなく、まちづくり・住まいづくりに関わるすべての人におすすめしたい一冊でした。

私たち黒宮建設も、これから家づくりをされるお客さまと、まちの未来を一緒に描いていけるような関係を大切にしていきたい――そんな思いを新たにした読書体験でした。
また次の1冊にも手を伸ばして、仕事と地域の暮らしを考えるヒントを見つけたいと思います。