黒宮建設です

私たちが子どもの頃から親しんできた「昔話」には、住まいや暮らしにまつわる場面が数多く登場します。おとぎ話の中の家は、ただの背景ではなく、その時代の人々が大切にしていた価値観や知恵を映し出しています。工務店として家づくりに携わる中で、そこから学べることは少なくありません。

『三匹の子ぶた』にみる構造の大切さ

藁の家、木の家、レンガの家。それぞれの違いは「どれだけ長く安心して暮らせるか」という点に直結しています。現代の家づくりでも、耐震性や断熱性、耐久性といった“見えない部分の強さ”が家族を守る大切な要素です。

『かぐや姫』の竹取の翁にみる自然との関わり

竹を伐り、生活の糧を得ていた翁の暮らしは、自然との共生を教えてくれます。現代の家づくりでも、自然素材を生かした住まいや、光や風を取り入れる設計が求められています。快適さと環境配慮は、昔から変わらないテーマなのです。

『一寸法師』にみる「小さな工夫」

身体が小さくても知恵と工夫で困難を乗り越えた一寸法師。その姿は、狭い空間を上手に使う現代の住まいに通じます。収納や間取りの工夫次第で、暮らしはぐっと豊かに広がります。

昔話に描かれる住まいは、時代背景こそ違えど、私たちが今も求める「安心」「自然との調和」「暮らしの工夫」といった価値観を示しています。家づくりは単なる建物の提供ではなく、家族の物語を紡ぐ舞台を整えること。私たちはそんな思いを込めて、一棟一棟の家を大切につくっています。

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