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建設業界豆知識∼ジブリの階段に学ぶ~空間演出と暮らしの豊かさ

黒宮建設です

ジブリ作品に登場する建物には、なぜか心惹かれる“階段”があります。
単なる「上下をつなぐ構造物」ではなく、そこには暮らしや物語を彩るための空間の工夫がたくさん詰まっているのです。

今回は、「階段」という視点から、ジブリ作品の建築に学べる空間演出をご紹介します。

1.『ハウルの動く城』:入り組んだ階段が生む“冒険心”

魔法と機械が混在するハウルの城には、迷路のように階段が配置されています。
上下の動線が直線的でなく入り組んでいることで、視線が抜けすぎず、奥行きが感じられる構造に。

📌工務店的ポイント
階段の配置ひとつで空間の「広がり」や「隠れ家感」が演出可能。
限られた間取りでも、視線のコントロールでワクワク感のある空間をつくれます。

2.『千と千尋の神隠し』:急勾配の外階段と情緒

湯屋に向かう途中、千尋とハクが駆け下りる長くて急な階段。
外と中をつなぐこの階段には、旅館建築にも通じる和の様式が見られます。

📌工務店的ポイント
外階段や中二階的空間は、高低差によって景観や風通しに変化をつけることが可能。
昔ながらの和建築が持つ、「段差をデザインに取り込む」発想は、現代でも有効です。

3.『耳をすませば』:月島家の団地の階段に見る日常

団地の共用階段をかけあがるシーンは、日常の中にある“青春”を象徴しています。
無機質なはずの階段が、登場人物の感情や関係性の変化を映し出す演出として生きています。

📌工務店的ポイント
何気ない階段も、光の差し方や踏み板の素材次第で印象が変わる。
安全性や機能面だけでなく、住まい手の心に響くデザインが大切です。

4.『コクリコ坂から』:コクリコ荘の木の階段に漂うぬくもり

下宿・コクリコ荘の階段は、軋む音や手すりの丸みから、家族的であたたかな暮らしを感じさせます。
昭和の住宅に多かったこうした階段は、「家族の動きが聞こえる」安心感を与えてくれます。

📌工務店的ポイント
今こそ再注目したい、“音や素材の温もり”が感じられる階段。
木の無垢材やオープン手すりなど、昔ながらのデザインを取り入れるのもおすすめです。

階段は「動線」だけでなく「感情の舞台」です

ジブリの階段は、ただの構造物ではなく、物語と人の心をつなぐ空間です。

私たちが手がける家づくりにおいても、階段のデザインひとつで、「安心感」「遊び心」「広がり」「家族の距離感」が変わってきます。

お子さんの成長を見守る家づくり、老後を見据えたバリアフリー設計など、それぞれのライフスタイルに合わせた“心が動く階段”、ぜひご相談ください。

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