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子どもの未来全力応援~八剣社に学ぶ「まちが先生になる」 〜歴史文化が育む地域教育〜

黒宮建設です

先日の八剣社の秋まつりをきっかけに、「地域と子どもの関わり」について改めて考える機会をいただきました。
今回はその続きを少しだけ。
古くからこの土地に根づく神社の存在が、どのように“地域教育”へとつながっているのかを見つめてみたいと思います。

歴史は“教科書の中”だけでなく、“まちの中”にある

八剣社の創建は、平安時代(1056年)とも、戦国時代(1564年)とも伝えられています。
どちらにしても、千年近くの時を超えて人々の暮らしの中に息づいてきたということに変わりはありません。

境内に立つと、昔も今も変わらずに子どもの声が響き、手を合わせる人がいます。
それはまさに「生きた歴史教育」。
教科書に載っている“時代の名前”が、この土地の“暮らしの積み重ね”として感じられる場所なのです。

子どもたちにとって、
「自分の住むまちに歴史がある」という体験は、
“自分たちがこのまちの未来をつくる”という自覚にもつながります。

神社は「地域の記憶の図書館」

神社に残る棟札(むなふだ)や古文書、伝承、石碑には、
その時代の人々の願いや努力が刻まれています。
それは、地域の「記憶の図書館」ともいえる存在です。

たとえば八剣社を勧請したとされる村瀬浄心の時代には、
戦乱の世にあっても「村の平穏と人の心を守るため」に神社を建てたという記録があります。
人の願いはいつの時代も変わりません。
「家族の無事」「子どもの成長」「地域の安寧」——その思いこそ、教育の原点ではないでしょうか。

地域教育とは、“まちの人が子どもを見守る文化”

「教育」という言葉を聞くと、学校や先生を思い浮かべがちですが、
本来の教育はもっと広く、“まち全体で子どもを育てる”ことだと思います。

神社のお祭りや地域行事に子どもが関わることは、
ただのイベントではなく、地域教育そのもの。

・大人に「がんばったね」と声をかけられる
・地域の人に名前を覚えられる
・「あいさつが上手だね」と褒められる

そんな日常の積み重ねが、子どもたちに“地域の中での自分の居場所”を教えてくれます。
それは家庭や学校では教えきれない、大切な学びです。

PTAがつなぐ「まち・学校・家庭」

PTAの活動は、学校と家庭をつなぐものですが、
その根っこにはいつも“地域とのつながり”があります。

たとえば、読み聞かせボランティアやあいさつ運動なども、
形を変えた「地域教育の実践」だと思います。
誰かが見守ってくれている、声をかけてくれる——
それが子どもの安心につながり、地域の温度を上げてくれます。

秋の夕暮れ、八剣社の鳥居越しに見える空を見上げながら思いました。
千年前の子どもたちも、この空を見上げていたかもしれない。
そう考えると、今の私たちの子育てもその延長線上にあるのだと感じます。

歴史を知ることは、“自分たちが受け継いでいるもの”を知ること。
そして、それを次の世代に手渡していくことが、
地域教育の一番やさしいかたちではないでしょうか。

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