建設業界ニューストレンド~命を守るのは、人の力と「備え」――映画『TOKYO MER 2025 南海ミッション』を観て感じたこと
黒宮建設です
今回は話題の映画『TOKYO MER 2025』の最新作、「南海ミッション」を観てきました。舞台は鹿児島県の離島・諏訪之瀬島。突如として発生した大規模噴火に、医療チーム「MER」が立ち向かう姿を描いた感動作でした。
この映画、ただの医療ドラマではありません。火山災害という予測困難な自然現象に、人と人、そして地域と医療がどうつながって命を守るのか。私たち工務店にとっても非常に示唆に富む内容でした。
離島での災害と“まちの備え”
離島という特殊な地理条件は、物資・医療・情報のすべてが本土とは違う時間軸で動きます。映画では、フェリーにオペ室を搭載した「NK1」が南の島々を巡回し、医療格差を埋める試みが描かれていましたが、同時に島の人々が普段から“自分たちで守る力”を身につけていた姿がとても印象的でした。
これって、まさに「自助・共助」の精神そのもの。私たち工務店も、ただ建物を建てるだけでなく、“暮らしを守るための防災設計”を通して地域の共助を育てていく必要があるなと、改めて感じさせられました。
溶岩と噴石が教えてくれる“建築の役割”
火山災害というと、建物なんてひとたまりもない――と思いがちですが、実際には「どう崩れるか」「どこを強くするか」で被害を最小限にできる可能性があります。
映画の中では、瓦礫の中で負傷者を助けるシーンがありましたが、「崩れても命が守られる」建築のあり方が問われていると感じました。
私たち工務店では、地震に強いだけでなく「火山灰や噴石にも耐えうる屋根材」や「避難ルートの確保」など、地域に応じた防災住宅の提案を日々考えています。災害がいつ、どこで起きても、最初の砦になるのは“住まい”です。
地域医療と地域建築の共通点
喜多見先生たちが見せたのは、ただの救急対応ではなく「地域に根ざす医療」の姿でした。これは私たち工務店にとっても耳の痛い話。建てて終わりではなく、建てた後、どれだけ地域に寄り添えるか――ここに“これからの建築”の姿があるのだと思います。
地域の人たちと顔を合わせて会話し、小さな心配ごとを解決していく。映画の中で、医師たちが住民と信頼関係を築いていたように、私たちも「信頼される暮らしのパートナー」でありたい。そんな気持ちを新たにしました。
映画が教えてくれた「命を守る力」
『TOKYO MER 2025』を通して感じたのは、命を守るのは、特別なスキルよりも、“備える”ことと“つながる”こと。
家づくりも、防災も、医療も。大切なのは「いざという時、誰かの役に立てる準備」をしているかどうか。
私たちも、工務店としてできる防災活動や地域イベントなどを通して、「地域のMER」になれるよう日々努めていきます。
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