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建設業界豆知識~「鶴の恩返し」と“アフターメンテナンス”

黒宮建設です

見えないところに宿る、本当のやさしさ

むかしむかし、雪深い山里に、心のやさしいおじいさんが住んでいました。
ある日、罠にかかった一羽の鶴を助けてやると、その夜、美しい娘が訪ねてきます。
「どうか、覗かないでください」
そう言って機を織る娘。けれど、おじいさんがそっと覗いてしまうと、そこには——。

誰もが知っているこの「鶴の恩返し」。
実は、“アフターメンテナンス”の本質を語るお話でもあるのです。

1.「助け合い」から始まる関係

おじいさんが鶴を助けたように、家づくりも「思いやり」から始まるもの。
お客様が信頼してくださり、私たち工務店がその想いに応える。それが“最初の恩”のようなものです。

でも本当の関係は、建てたあとにこそ表れます。
完成してからの点検やフォローこそが、私たちにできる“お返し”だと思っています。

2.「覗かないでください」=見えないところの努力

鶴が「覗かないでください」と言ったのは、自分が羽を抜いて織っている姿を見せたくなかったから。

家づくりでも同じです。
基礎の中、壁の中、屋根の下。
普段見えないところにこそ、職人の手間と想いが詰まっています。

アフターメンテナンスでは、その“見えない部分”を定期的に確認し、目に見えない安心を守ることが私たちの仕事です。

3.「織り続ける」姿勢=住まいを育てる時間

鶴は、恩を返すために懸命に布を織り続けました。
あれは“その時だけ”の仕事ではなく、続けることで形になる想いです。

家も同じ。
完成した瞬間がゴールではなく、そこから10年、20年と、住まいを育てていく時間が始まります。

季節ごとに手入れをしたり、経年変化に寄り添ったり。
私たちは、お客様と一緒に“暮らしを織り続ける”立場なのです。

4.「恩返し」という言葉の本当の意味

鶴がした“恩返し”は、見返りを求めたわけではありません。
ただ「助けてもらったことが嬉しかった」から。
その純粋な想いこそ、人と人の信頼の原点です。

工務店としてのアフターメンテナンスも同じ。
「お世話になったからこそ、ずっと安心して住んでほしい」そんな想いで、定期点検やメンテナンスを続けています。

家も人も、“恩返しの物語”のように温かくつながっていくもの。
私たちは、お客様に「建ててよかった」と思っていただけるように、これからも誠実に、見えないところで糸を織り続けていきます。

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